-------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 03th / 04th (キャンペーン 1 晩目) 概況: 全天ほぼ晴れ。磁気活動度は非常に低調で、ほとんどの時間においてオーロラは観測されなかった。 18:00 UT SuperDARN SP 観測開始。エコー全くなし(24:00 UT あたりまで)。 21:50 UT ATV, WTV, Moswell 録画開始。星が見えていたのでピント合わせも完了。トロムソの街明かりが雲に反射して北北西が明るい。オーロラではないので注意。 22:05 UT EISCAT SP 観測開始。トランスミッターの不具合で予定よりも 5 分遅れ。 磁気活動度はとても静穏で、オーロラ観測されず。レーダーエコーも低調。 26:00 UT EISCAT & SuperDARN SP 終了。ATV, WTV, Moswell も観測終了。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 05th / 06th (キャンペーン観測ではないが光学観測は実施) 概況: EISCAT は我々が行う SP ではなく(Lisa Baddley の SP)、SuperDARN も myopic mode ではないが晴れていたため 光学観測を実施。わりと活発なオーロラ活動を晴天のうちに観測することができた。小さいサブストームも起こっていたと思われる。 また、この日からシンチレーションの観測もスタートしたので、それと組み合わせることでテーマにすることができるかもしれない。 18:48 UT 光学観測を順次スタート。正確な時刻はまとめのエクセルファイル参照。 19:00 UT 天頂付近に弱いオーロラ。 19:10 UT 輝度が増し、ときおりマルチアーク的な構造に。 レーダーエコーは Tromsoe のかなり南にあり、オーロラの位置とは合わない? 19:30 UT ディスクリートアークは北へ。天頂から南はディフーズ。 レーダーエコー弱くなっていくが、遠くに別のエコー帯出現。 19:40 UT ディスクリートアーク再び南へ。輝度はそれほど高くない。 20:00 UT アークが多重構造になり、輝度が増す。おそらくかわいらしいサブストーム 21:15 UT アーク北へ帰る。 22:10 UT オーロラがまた少し天頂付近へ戻ってくる。 22:30 UT 星が見えなくなる。曇りがちになってきた模様。 23:00 UT Lisa の EISCAT SP が終わったので、光学観測も終了。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 06th / 07th (キャンペーン 2 晩目) 概況: 基本的にうす曇り。雲越しに一発サブストームが起こる。つづいて pulsating。しかし全部雲越し。残念。 EISCAT 結構よいデータ。SD も Finland, Iceland の両方でエコーが受かる(Fin は弱い)。れいめいが 24:25 UT に Kiruna 上空を通過。 18:00 UT SuperDARN 特別観測開始。 18:09 UT SuperDARN レーダー異常停止→行松さん@Leicester に連絡しフィックスを依頼。 18:30 UT WTV, ASC, Moswell 観測開始。全天曇り。 19:50 UT ATV 観測開始。 21:03 UT Myopic モード再開。エコー全くなし。アイスランドはたくさんある。 22:08 UT EISCAT SP 開始。 22:15 UT SuperDARN のエコー依然としてほとんど皆無。アイスランドレーダーはたくさん。 22:20 UT うす雲を通して、天頂付近にアークが見える。レーダーエコーなし。 23:15 UT 雲が厚くなる。オーロラも弱くなる。逆にレーダーエコー出現。 23:45 UT レーダーエコー継続。Tromsoe のやや南。 24:25 UT れいめい Kiruna 上空を通過。レーダーエコーを横切っているはず。 25:30 UT Finland ではエコー弱まるが、Iceland の 2 基は良好なエコーを観測。 26:00 UT すべての機器が観測終了! -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 07th / 08th (キャンペーン 3 晩目) 概況: 早い時間(EISCAT SP 前)にブレイクアップ。その後弱い PA。EISCAT SP 開始後にも少し継続。快晴。 18:00 UT SD 特別観測モードスタート。 18:30 UT ASC, WTV, Moswell 観測スタート。 18:52 UT ATV 観測スタート。天頂に弱いアーク。 20:15 UT ブレイクアップ。レーダーエコーちょっぴりあり。THEMIS P5 footprint 近い。 20:30 UT ブレイクアップ。レーダーエコーちょっぴりあり。THEMIS P5 footprint 近い。 21:00 UT 天頂ディフーズに移行。 21:30 UT 基本的に pulsation している模様。 21:40 UT pulsation 弱くなっていく。 21:50 UT pulsation どんどん弱くなっていくので、ATV のゲインを 7 から 9 に変更。 21:55 UT SD エコー現れる。Tromso の北で GS 的エコー(pulsation たぶんなし)、 南側で電離圏エコー。天頂にはなし。 22:00 UT EISCAT SP 観測スタート。天頂付近かすかに pulsation しているか? 22:30 UT 天頂まだわずかに pulsation している。 22:40 UT もうさすがに pulsation 終わる。ただのディフーズ。 02:00 UT ずっとディフーズのまま観測終了。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 08th / 09th (キャンペーン 4 晩目) 概況: 快晴。早い時間に一度サブストーム。PA はなし。2 時を過ぎてもう一度ブレイクアップ。その後 PA。EISCAT 観測延長で対応。 18:00 UT SD 特別観測モードスタート。昨日までの観測で 15 km のレンジ分解能(パルス長 100 μs)では SNが悪くエコーが受かりにくいことが分かったので、今晩から行松さんにお願いして通常のレンジ分解能 45 km に戻してもらった。時間分解能は2秒のまま。エコー取得率は少し改善している模様。 Tromso のだいぶ南にレーダーアーク。天頂北側は GS 的(要確認)。 18:30 UT ASC, WTV, Moswell 観測スタート。 18:40 UT ATV 観測スタート。ゲインは 8 にしてみた。南側に明るいディスクリートアーク。 18:55 UT 東側(真東)からサージが来る。いわゆる Westward Traveling Surge というやつか。 19:30 UT 天頂ディフーズに移行。リアルタイムを見る限りあまり pulsation しているようには見えない。 ディスクリートアークは北へ帰って行った。もう一度エネルギーのためなおしである。 20:00 UT 南北にディスクリートアーク。レーダーにも細長いエコー。 21:20 UT 南に弱いディフーズアーク。レーダーエコーもかわいらしいのが Tromso のやや南にある。 この間ずっとディフーズ 01:00 UT アークが南下をはじめ、天頂通過。 01:46 UT アークの中がだいぶうごめきはじめる。不穏な空気。レーダーエコー Tromso のやや南にあり。 01:50 UT ブレイクアップ。レーダーエコー Tromso のかなり南になっている。 02:00 UT EISCAT SP 一時間延長! 02:00 UT SuperDARN 特別観測終了。THEMIS モードへ移行。 02:26 UT 南のほうが部分的に pulsation している。 03:00 UT UK の好意で 30 分延長。 03:30 UT EISCAT SP 終了。 03:32 UT 日が昇り始めたので光学観測終了終了。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 10th / 11th (キャンペーン 5 晩目) 概況: SuperDARN のみ特別観測。EISCAT は IPY 用の CP 観測。基本的に曇り。 18:00 UT SuperDARN 特別観測スタート。レンジ分解能 30 km。最初の一時間は周波数を掃引する観測。 18:30 UT ASC 観測スタート。 19:00 UT WTV, Moswell 観測スタート。 19:30 UT ATV 観測スタート。 終始曇り。太陽風や地上磁場から推測するに、二度ほどブレイクアップがあったと考えられる。 01:30 UT ATV の一部が pulsating している。WTV には見えず。 02:00 UT SuperDARN 特別観測終了。光学観測も全て終了。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- March 11th / 12th (キャンペーン 6 晩目) 概況:基本的に快晴。 18:00 UT SuperDARN 特別観測スタート。レンジ分解能 30 km。最初の一時間は周波数を掃引する観測。 18:30 UT ASC 観測開始。割と明るいアークがすでに数本ある。 18:55 UT ATV, WTV, Moswell 観測開始。ATV には月隠しを装着(ちょっとでかく作りすぎた)。 19:45 UT ブレイクアップ。 この間、月隠しの大きさを変えたり、位置を変えたり。 21:30 UT 月が山の端に隠れたので月隠しを外す。 22:22 UT chB (full scan) で周波数 sweep。エコー出現特性の周波数依存性を見るため。 22:50 UT 天頂のバンド状構造が弱く pulsating しているような気がする。GS 的レーダーエコー Tromso 上空にあり。 23:00 UT pulsation 若干活性化(それでも非常に弱いが) 23:21 UT pulsation 終わる。 24:00 UT ディフーズアークが顕著。ブラックオーロラ的な構造がきれいに見える。おもしろい。 24:30 UT ディフーズアーク中でブラックオーロラと交じり合いつつ pulsation が起こっていることに気づく。 24:45 UT 天頂の南側でバンド状の pulsation 継続。 25:00 UT 磁気天頂f付近バンド状の pulsating aurora。 25:30 UT パッチ状のディフューズオーロラはあるが、ほとんど明滅しなくなる。 26:00 UT 全ての観測終了。